補聴器の二光(埼玉県久喜市 栗原記念館隣り)



補聴器を着ければ、すぐに聴こえるようになりますか?

補聴器の専門家が使う方の聴力に合わせて調整を行います。しかしながら、耳は感覚器官ですので調整がきちんと行われても、補聴器の音にはすぐに順応出来ません。少しずつトレーニングを重ね、補聴器の新しい音に慣れていきましょう。


補聴器は常に装用した方がよいのですか?

基本的には洗顔、入浴、就寝時等以外は装用することをお勧めします。しかし、はじめて使用される方は1日数時間から始めるなど、じぶんにあったペースで少しずつ時間を増やしていきましょう


補聴器と集音器はどう違うのですか?

補聴器は薬機法に定められた管理医療機器であるため、効果や安全性などについて一定の基準があります。しかし、集音器に関しては、このような規定は有りません。


補聴器は何年くらい使えますか?

補聴器の耐用年数は総合支援法に依ると5年が目安とされています。しかし、使い方や保守の仕方によって大きく変わります。保守が悪ければ1年や2年で故障する場合もあります。一方、大切に扱われ10年くらい使われている方もいます。


機種によって値段が異なるようですが、どのような違いがあるのですか?

一般的に高い補聴器の方が自動化機能など便利な機能が付いていたり、環境ごとに細かい調整が可能であったりします。しかし、高い補聴器が必ずしもあなたに合った補聴器とは限りません。生活環境により必要な性能も異なりますので、補聴器の専門スタッフにご相談ください。


補聴器の購入後に聴力が低下しても、そのまま使用できますか?

聴力が変化しても、その時々の聴力に合わせて、調整しながら使うことが出来ます。以前より聞こえにくくなったと感じたら、補聴器の専門スタッフに相談してみましょう。但し、購入された補聴器の適用範囲を超えて、聴力が大きく変化した場合は、その補聴器が使用できなくなることがあります。





耳栓をしたようなこもった感じがすると聞きますが・・・・・


補聴器聴器や耳栓に通気孔(ベント)を設けると、こもり感が減少し、自分の声が響きにくくなります。快適性を向上させる方法がいくつもございますので専門スタッフにご相談ください



装着していない状態の補聴器からピーという音がしないときは故障でしょうか?


軽度難聴の補聴器では「ピー」という音がしないときもあります。

多くの補聴器は掌で包むようにすれば「ピー」という音がします。

「ピー」という音がしないときには故障しているか、音口が塞がっている、電池が切れたなどの可能性があります。

そのようなときにはまず、マイクの音口とイヤホンの音口に耳あかや水滴あるいはゴミなどがつまっていないか点検してください。

電池が切れているときには、新しい電池と交換してください。電池を交換し、音口をきれいにしても「ピー」という音がしないときには、利得調整器が最低ではないかということも調べてみてください。それでも音がしないときには修理が必要です。



テレビのイヤホンは雑音もなくきこえますが、補聴器をつけてもテレビの音がよくきこえません。

テレビから直接イヤホンできくと、途中に空間をとおさずにきいているので雑音の影響をまったく受けませんし、テレビの音声も減衰しません。
一方、補聴器を介してテレビの音をきくということは、テレビの音とともに周囲の雑音もきこえてきます。
テレビの音はスピーカーから離れるほど小さくなっていきますが、周囲の雑音は一定なので、信号対雑音比(SN比)が悪化してテレビの音がきこえにくくなるのです。





補聴器を装用してもテレビはニュース番組しかききとれません。テレビ番組(チャンネル)によって「きこえ」が違うことがありますが、なぜですか?

ニュース番組のアナウンサーは発声について教育と訓練を受けています。
そのため、顔も正面を向き、口や顔などの表情もわかりやすいように工夫しています。それに対して、ドラマなどでは、人それぞれ声の質(男性、女性)、発音や話し方に違いがあります。
また、BGM・効果音が流れていたり、周囲で複数の人が話している状況や話し手が必ずしも画面に写っているとも限りません。
よって、聞きにくい環境も考えられます。
感音難聴にとっては、この効果音などが雑音でしかないのです。
このようなことでテレビのドラマなどは聞こえにくくなっていると思われます。また、番組によってきこえ方が違うこともたまにあるようですが、これは番組を送出するときのレベルや、受信状態によって変わることがあるようです。


補聴器をつけると自分の声が変わってきこえるのはなぜですか?

変わって聞こえることは、オーダーメイド補聴器やイヤモールドを使った場合に多く起こります。
原因は、補聴器によって外耳道が塞がれることによって起こります。
外耳道を塞ぐと、声帯などの振動が頭蓋骨を通して軟骨部外耳道を振動させます。
外耳道が開放されているときには、この振動音は外耳道外部に放射されます。
補聴器をつけ、外耳道が塞がれていると、振動音は外耳道と鼓膜の間に留まることになり、その結果、骨導音が大きくなるのです(外耳道閉鎖効果)。
これを軽減するには、ベント孔をあけるか、CIC補聴器のように骨部外耳道近くまでしっかりと作り軟骨部外耳道の振動を抑えるという処置がされるとよいでしょう。
外耳道を塞ぐと、自分の声が変わって聞こえるほかに、口でものを噛む音も大きくなり不快に感じることが多くなります。


高音(新聞をめくる音、食器の音など)がよく響くのですが、どうしたらよいでしょう?

感音難聴でリクルーメント(補充現象)が強いと、この問題が起こります。
補聴器の周波数特性に鋭いピークや必要以上に大きな出力音圧レベルを持った補聴器では特に問題になります。
解決策はいろいろありますが、鋭いピークは音響抵抗(ダンパーなど)を入れ、ピークを緩やかにします。
高周波数の音響利得が高すぎるときには音響利得を必要な量に絞ります。特に高周波数の最大出力音圧レベルが大きいときには高周波数のみ下げます。
高周波数のみを下げられない補聴器では、ひずみが問題にならない程度まで下げます。
調整が可能なデジタル補聴器を装用してみることをおすすめします。



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